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この記事では、じっちゃまこと広瀬隆雄氏の米国株投資についてまとめています。
今回は、主に“投資に“常に”はない!FRBの政策金利幅が変わる可能性、王道のバランスシート縮小方法等”について。
三洋証券、S.G.ウォーバーグ証券(現UBS証券)、ハンブレクト&クィスト証券(現J.P.モルガン証券)を経て、2003年、投資顧問会社・コンテクスチュアル・インベストメンツLLCを設立。長年、外国株式関連業務に携わっており、特にBRICsをはじめとした新興国市場に詳しい。米国フロリダ州在住。(ZAI)
じっちゃまの解説を聞いてから運用成績が良くなってきているので、
そこで参考・勉強になったことをこのブログでまとめて発信をしています。
※重要ですが、投資の判断は自己責任でお願いします。
投資に“常に”はない!FRB政策金利幅が変わる可能性や王道バランスシート縮小方法など解説
それでは、じっちゃまの意見をまとめましたのでご紹介していきます。
【注意!】投資において“常に”という発想はありません
債券が高値の状態だと機関投資家としては、短期では株を売ってもまた株式に戻ってこない、という行き場所が無いことはある?
はい、それはあります。去年の色々なパフォーマンスを見てマイナスだったのは債券だけですよね。そのくらい債券と言うのは買われすぎています。
なので、折に触れて株式の方が債券より魅力だから株式を見直そうという流れ、資金の循環は当然あると思います。
でも、それよりも圧倒的に重要なファクターというのは市中金利がどんどん上がっていくというシナリオ。それは債券にとっても悪いし、株にとってももっと悪いです。
だから、常に投資してかなきゃいけない、常にフルインベストじゃないといけない、常に2・3倍レバレッジだという発想になるのはおかしいです。
バランスシートの縮小方法について
バランスシートの縮小方法を教えてください。前回は償還期間を待って再投資をしない形をとっていたと思います。
はい、その通りです。前回と同じように、償還になるものから順番にキャッシュに変わって再投資をしないという方法で短期間に圧縮できるバランスシートは約3兆ドルだと言われています。
なので、まずはそれに着手します。そして、その後でどうする?という話だと思います。よっぽどのことがない限り、それがメインシナリオになると思います。
【どう解釈する?】短期から長期にわたる国債利回りが全て大きく上がった…
短期から長期にわたる国債の利回りが全て大きく上がったというのは、どう解釈したらよい?
それは、FRBが主に長期金利を引き上げるためのトーク、例えば連邦準備制度の総資産圧縮のトークとかをやり始めている、それが効いているということですよね。だから、意図したオペレーションです。
ある程度イールドカーブが全くフラットになってしまうと不況前兆だというシグナルを発してしまうので、イールドカーブが少し右肩上がりの状況を作った上で、それが全体的に上がるような方向に持っていこうとしています。それが起こっているんだと思います。
政策金利を引き上げる幅を0.25%→0.5%にする可能性
FRBがよりアグレッシブな引き締めに走る場合、イールドカーブのスティープ化を狙い、再投資の停止に加えて長期債の売りオペも議論される可能性はある?
はい、それはあると思います。その前に政策金利を引き上げる幅を0.25%刻みではなく、0.5%刻みにした方がいいのではないかという議論が出てくると思います。いずれにせよ、引き締めということには変わりないと思います。
過去の利上げとQTで参考にすべき事例はいつ?
過去の利上げとQTで参考にすべき事例は2018年ですか?
いえ、そうではないと思います。なぜなら、2018年のインフレ見てみてください。今と全然違います。なので、今の方が待ったなしです。
2018年と同じことが起こるというふうには私はこれっぽっちも考えていません。それよりも比較対象として良いのは、1973-74年くらいの時の方がまだ参考になると思っています。
米長期金利30年はどういう因子で決まるのか?
米長期金利30年はどういう因子で決まるの?
ざっくりと言えば、二つのコンポーネント(要素)に分けることが出来ると思います。ベースになるのは政策金利で、その上に乗るのは長期での投資家のインフレに対する考え方、もっと言えばインフレ期待ですよね。それを反映していると思います。
イールドカーブのショートエンドからロングエンドという価格形成を見ていく上で、短期のものほどFRBの政策金利の占める割合が大きくて、インフレ自体の価格形成に対するインパクトが小さいです。それがだんだん長期になればなるほど、政策金利の占める割合が小さくなり、インフレの占める割合が大きくなります。
[2022/1/16配信]
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