【ペトロブラス(PBR)を買えばOK！】石油価格上昇の理由とおすすめの銀行株銘柄2選

それは両者は関係ないです。石油価格が堅調な理由は2つあって、一つは経済が好調だということ。ガソリンの消費とかはGDPにある程度連動しますからね。

もう一つの理由は、供給サイド、つまり生産サイドを見れば今まで最も無節操に増産してきてたのはテキサス州のシェール業者だったんです。

今は比較的増産していないという状況になっています。だから、需給関係が崩れていないということが原油価格が高い理由だと思います。

銀行株に関しては、長短金利差があまり拡大していなかったので傍観していたんですけれども最近考えを変えました。

何故かと言うと、FRBが連邦準備制度の総資産を圧縮する、在庫にしている財務省証券とか住宅抵当証券といった債券類を処分すると言い始めているので、そうすると長短金利差が拡大するなと思いました。

そうであれば、銀行株買いだなと考え始めています。地銀がいいなと思っています。トゥルイスト・ファイナンシャル（TFC）、カレン・フロスト・バンガーズ（CFR）あたりがいいんじゃないかなと思います。

ペトロブラスという会社はユニークです。ユニークな理由はほとんどの油田がオフショア、つまり海底油田だということです。その多くはリオデジャネイロの沖合、遠い沖合に油田があります。そして、ペトロブラスは国有企業です。

それと、他の産油国が石油を掘る場合、国の取り分と石油会社の取り分という形で山分けするわけだけれども、ブラジルの場合は国の持ち物である油田が国の会社であるペトロブラスによって開発されているので、そもそも他の国に召し上げられる政府のコンセッションとかそういう比率が低いという点が一つ挙げられるんです。

生産コストはバレル当たり5ドルとかだったと思います。だから、今めちゃくちゃ儲かっているんですよ。

なぜその負債が多くて株価が割安放置されているかと言うと、オフショア油田特有の問題があるからです。あまりにも陸地から離れすぎているのでそこでオイルを生産したら、最初はFPSOと呼ばれる大きなタンカーみたいな船に生産したオイルを貯め込んでいきます。

そして、そのFPSOである程度純度を加減してタンカーに移し替えて出荷する、例えば中国に出荷するとかそういう作業になるんですよ。だから、ペトロブラスの資産を見ると大日本帝国海軍みたいなバランスシートをしているわけです。

戦艦大和のようなバカでかい船ばかりを持っています。だから、他の石油会社とは全然違うバランスシートになっているんです。

じゃあ、それは安全か危険か言われれば、それらのFPSOが無用の長物と化せば負債まるけなので危険ですよね。だから、原油価格がグーと上がっていることがペトロブラスの株価上昇にとって絶対必要なことです。

もっと言えば、レバレッジ型石油株ETFとかいう素人臭い投資対象でやるよりもレバレッジのかかった原油プレイ、原油価格の上昇を思いっきり取りたいならペトロブラスを買えばいいんですよ。

なぜなら、レバレッジの塊だからです。しかも、それは原油価格というものに連動しているわけですよね。そして、カンポス油田とかサントス油田というのは永久に尽きることのない無尽蔵の長期で石油が湧いてくるような油田なんですよ。

だから、原油価格が少し下がったからキュッと絞ってストップするとかそんな簡単な話ではないんです。出荷、出荷、出荷と中国に出荷しているわけですよ。そういうストーリーを持っているのがペトロブラスです。