こんにちは、たつごん(@tatsugonblog)です。
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この記事では、じっちゃまこと広瀬隆雄氏の米国株投資についてまとめています。
今回は、主に“キャシーウッド氏の「インフレよりもデフレの方がリスクである」という意見”について。
三洋証券、S.G.ウォーバーグ証券(現UBS証券)、ハンブレクト&クィスト証券(現J.P.モルガン証券)を経て、2003年、投資顧問会社・コンテクスチュアル・インベストメンツLLCを設立。長年、外国株式関連業務に携わっており、特にBRICsをはじめとした新興国市場に詳しい。米国フロリダ州在住。(ZAI)
Youtubeで定期的にLive配信をされていて、とてもアップデートな情報を聞けるので、米国株投資をされている方にはおすすめの米国株投資チャンネルです。
じっちゃまの解説を聞いてから運用成績が良くなってきているので、そこで参考・勉強になったことをこのブログでまとめて発信をしています。
※投資の判断は自己責任でお願いします。
デフレの方がリスクって本当?1月以降に投げ売りセールが始まる可能性を示唆
じっちゃまLIVE配信の主に“キャシーウッド氏の「インフレよりもデフレの方がリスクである」という意見”に対する見解をまとめました。
キャシー・ウッド氏の「デフレの方がリスク」発言 / 1月以降に投げ売りセールが始まる可能性
キャシーウッド氏が「インフレよりデフレの方がリスクである」と言っていますが、どう思いますか。
その可能性も少なからずあると思っています。例えば、モノが2021年はすごく売れたんですよね。新型コロナで消費者はあまり外出できない、それでネット通販で物を買うというネット通販がブームになったので、中国からの商品の発送が遅れて、そしてアメリカの港湾施設が混乱して品薄状態が生じましたね。
それで小売店がこれはいけないということで、慌てて沢山の商品を仕入れました。そして、オミクロン株が登場してクリスマス商戦が思ったよりも振るわなかったというような理由で、今はアメリカの小売業は通常よりも多い在庫を抱えているんですよね。だから、1月以降投げ売りの特売セールが始まる可能性もあります。
インフレリスクももの凄くある。その理由は?
そういうことを考えると、今後の物品販売の値段はどちらかと言うと弱含むリスクというのもあると思います。たぶんそういったことを根拠にデフレリスクがあると言っているのではないかなと思います。その一方で、デフレかインフレかと言う話をすれば、インフレのリスクももの凄くあると思うんですよ。
どうしてかと言うと、エンプロイメントコストインデックス、つまり雇用コスト指数というのが今もの凄く上がっています。雇用コスト指数と言うのは給料だけでなくて福利厚生とか色々な間接的なコストを含めた費用ですけれども、それが今もの凄く上がっているということですよね。要は条件をよくしないと社員は来ませんという状況になっています。
中央銀行家は物価変動には注意を払わない。賃金には注意を払う理由について
そして、中央銀行家の立場からすればガソリン代とか小売業での物の値段の変動とかにはあまり注意を払いません。でも、賃金に関してはとても注意を払うんですよね。なぜ賃金の動きにFRBとかが敏感かと言うと、賃金インフレはクセになるからなんです。
つまり、一度新しいトレンドがセットされたら人々の「今年ベースアップあるかな?」という期待はなかなか軌道修正しにくいという性質があります。だから、しつこいインフレになるリスクがあるということです。で、賃金に関して言えばもうすでにそういう状況の中に入ってきていると思います。
なので、FRBがこのところ大きく方向転換して2022年の利上げ回数、FEDファンズレートの先物の実勢取引価格から逆算される利上げ回数は4回ということが織り込まれています。
2021年の9月レイバーデーの頃の2022年の利上げ回数の予想は0回でした。わずか4~5か月くらいの間に市場参加者の考える利上げ回数はドラマチックに変わったわけです。
だから、マルチプルコントラクション、つまりグロース株の評価滑落というものが起きています。金利に対する投資家の感じ方、考え方がとりわけグロース株のバリュエーションというものに甚大なインパクトを与えているわけですよね。
ウッド・キャシー氏の発言は否定しない。ただ、過去4・5カ月間に起きたことはグロース株の崩壊。
キャシーが「いや、デフレリスクの方を心配しなきゃいけない」というふうに主張するのは彼女の勝手だと思うんですよ。だから、否定はしませんよ。だけれども、現実問題として過去4~5カ月間に起きたことはそういうガラガラとしたグロース株の崩壊が起きたわけです。
実際ARKKのイノベーションETFだってすごい値下がりしましたよね。高値から20~30%くらいは下がっているはずですよね。でも、それはETFだから、彼女の場合は逃げられないから仕方ないんだけれども、僕だったらそういう相場の張り方はしません。なぜキャシーの言っていることを額面通り受け止めるのか意味不だと思いますね。
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