こんにちは、たつごん(@tatsugonblog)です。
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この記事では、じっちゃまこと広瀬隆雄氏の米国株投資についてまとめています。
今回は、バフェットがマーケットに負けている理由と指数採用銘柄の投資リスクについて。
三洋証券、S.G.ウォーバーグ証券(現UBS証券)、ハンブレクト&クィスト証券(現J.P.モルガン証券)を経て、2003年、投資顧問会社・コンテクスチュアル・インベストメンツLLCを設立。長年、外国株式関連業務に携わっており、特にBRICsをはじめとした新興国市場に詳しい。米国フロリダ州在住。(ZAI)
Youtubeで定期的にLive配信をされていて、とてもアップデートな情報を聞けるので、米国株投資をされている方にはおすすめの米国株投資チャンネルです。
じっちゃまの解説を聞いてから運用成績が良くなってきているので、そこで参考・勉強になったことをこのブログでまとめて発信をしています。
※重要ですが、投資の判断は自己責任でお願いします。
バフェットがマーケットに負けている理由と指数採用銘柄の投資リスクについて解説
じっちゃまLIVE配信の“バフェットがマーケットに負けている理由と指数採用銘柄の投資リスク”に関する意見をまとめました。
バフェットがここ数年マーケットに負けている理由
2019年のS&P500の年間パフォーマンスは何%だったか知ってる?+31.5%だった。で、バークシャーの一株当たりの市場価値は何%上昇したかというと、+11%だったんですよ。バークシャーの方がめちゃくちゃアンダーパフォームしていることがわかる。
だからバフェットはマーケットに負けているんです。じゃあ1965年以来、つまりバフェットがバークシャーを敵対買収で買収して以来、バフェットのキャリア全体での年率平均リターンは何%だったかというと、それは+20.3%です。これは凄く立派な数字。
それに対して、S&P500は+10%です。だから1965年以降、S&P500の2倍のリターンをバフェットは叩き出してきた。だけれども、近年はアンダーパフォーマンスに次ぐアンダーパフォーマンスで毎年毎年勝てない。勝っている年もあるけど、大体負けている。
どうしてかというと、アメリカ経済の中身がものすごく変わってきている。もっと言えば、バフェットが不得意な分野が経済として今伸びている。ネット株とかね。アメリカで時価総額の大きい銘柄と言うとApple、Microsoft、Amazon、Alphabet、Facebook、VISAといった銘柄が該当する。
そうすると、バフェットのバリュー投資とは、全然関係ないようなグループがどんどん大きくなってきている。だから、バフェットはついていくのにものすごく苦労している。
変わりつつある近年の株式市場の特徴
で、最近の株式市場のその特徴としては、①バフェットを含んでほとんどのアクティブファンドマネージャーは指数に勝ててない、②その理由として構造的に株価指数採用銘柄ばかりにお金が集まっている、例えばアメリカで会社員をやると企業からの年金というのはリタイアをしたときに貰えるものではない。
確定拠出年金という形で「毎月その5万円積み立てるんだったら、会社もそのいきに賛同してもう5万円会社も出しますよ。そうする代わりに年金はなしだよ。」というアレンジをしているところが多い。つまり、個人年金ですよ。
そうなると、ほとんどのアメリカ人は「株式市場と言われてもわからない!」というふうに自信ないわけね。そうすると、「S&P500でも買っていればいいのでは?」となる。「市場まるごと買えば一番いいんだよね」という形でSP500を買う。
指数ばかりにお金がどんどん集まる仕組みが構造的にそうなってしまっている。90%のニューマネーは指数採用銘柄に集まっている。しかも、指数採用銘柄のうちの大型株(GAFAMのような)は指数よりも更にお金を集めているわけでしょ。
だから、今バフェットがアンダーパフォームしている理由は株式市場の構造としてお金が強制的にインデックスの方に流れるような仕組みが出来上がっちゃっているから、バフェットは「ハイテク株は嫌い」とか言っていたけれども、子分達が「大将なんとかしてくださいよ。そんなことやってたら絶対勝てないよ」っていうふうに言われて「買わないといかんな…じゃあApple買うか」という形で買った。それでもアンダーパフォームしているわけ。
我々がバフェットがマーケットに負けていることから得なければいけない教訓はバフェットくらいの名人でもインデックスに勝てない現実がある。だから、我々がポートフォリオを構築するとき、自分の好きな株を買えばいいわけですよ。
エキサイティングなストーリーの株を買えばいいわけだけれども、「ちょっと待てよ。バフェットだって負けているんだよね。俺も株価指数のことに関して少し配慮した方が良いよね。」と。
株式投資の成果の7~8割はアセットアロケーションで決まる
大体、株式投資の成果結果の7割から8割くらいはアセットアロケーションで決定してしまいます。銘柄選択ではない。もう一つ大事なことは、株式投資の成果はマーケットタイミングではない。
※アセットアロケーションとは?
資産は、大きく分けて「現預金」「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」「不動産」「商品・金」など、同じような特性を持つ商品のグループを指します。アセットアロケーションは、その人の資産状況やリスク許容度、運用目的などによって人それぞれで適切な配分が異なります。(SMBC日興証券)
「もう高いから売ろうか」、「暴落そろそろ来るか」とかっていう風に言っている人は、株式投資には素人から経験者まで色々いるけれども、一番下層民よ。初心者だけが今暴落来るか来ないかという風に言っているわけ。
理論的に投資をしないリスク、マーケットタイミングをとっておりちゃうリスクは莫大なロスなんですよ。僕は口を酸っぱくして、全降りしている人はバカだと言っているんです。
指数採用銘柄ばかりの上昇は未来永劫には続かない
もちろん、このゲームというのはどこかで終わります。指数採用銘柄ばかりが上がって、未来永劫にそれが続くかというと、それはそうではないと思う。
どこかでマネーが逆流したら、今度は指数採用銘柄だけがめちゃくちゃアンダーパフォームする局面というのが将来どこかで来ると思う。そういう日が来たら僕は逃げますよ(笑)
指数採用銘柄がアンダーパフォームした実例
本当にそういう日が来るのかというと実例があります。それは1990年の新年を起点とする東京マーケットの下げは、非常に株価指数ドリブンな下げだったのね。
何故かというと、日本の銀行株ってその時は時価総額が大きくて、世界のトップ10時価総額バンクの8こくらいは日本だった。でも、その中身はというと株式の持ち合いでがっちりと市場に出てこない株式が大半だったので、フロート、フリーフロートはほんのわずかだったわけですよ。
そうするとその少ない株をめがけて皆が買い上がっていくわけだから、どんどん上昇してく。そして、日経平均に占める銀行株の比率が高かったので、どんどん株価指数も上がっていく。そういう理屈で東京マーケットのバブルが起こった。
それが巻き戻しになったときも下げもきつかったわけ。なので、株価指数が構造的にマネーを集める仕組みになっているというのは、投資家にとって好都合な構図であるが、それが逆流した時が怖い。その時は君子豹変して素早く避難すればいいわけです。
アメリカの場合、格差の大部分はアセットを持っているか持っていないか。それによって格差が決まっている。だから、株式に投資をしないという恐ろしさを感じて欲しい。
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今回は以上です。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。