長期なら指数に投資すれば良い？ビジネスや株式市場で成功する人たちのマインドセットとは？

このままで良いと思います。何故かと言うと、今石油株が良いとか言っているのはあくまでも今年来年の話であって、20年後の話ではないということですよね。

20年くらいの長期間に均してみれば、指数で良いんです。それはぶれずに指数で積み立ててください。

もし老後資金とかそういうのはガッチリセットアップしていて、あとは自動的に積み立てていくだけで退屈だということであれば、もう少し勉強する意味で個別株とかやってもいいのではないですか？

なので、順番としてまずはiDeCoとかつみたてNISAをやってください。で、VTIのような株価指数からスタートしてください。長期で積み立ててください。

そういう習慣というか、システムがきっちりセットアップされた後で、今あるものプラスで追加していくのなら、個別株もアリだと思います。

トランプ大統領のときに白人で田舎に住んでいて低所得者で情弱で国粋主義的でトランプ支持者といった下層アメリカ人と言われる人たちがなぜ出るのか、そして彼らはどういう考え方をしているのかという本がありました。

僕もそれを読んだのですが、そうすると世界には2種類の人間がいると言います。

1種類の人間は地方に根差して、伝統的な価値観を重視して、そして視野が狭くて自分のコミュニティのことを主に考えている伝統を重んじるタイプの人たち。

別のグループは世界に目が開けていて、人種の違い、考え方の違い、価値観の違いといったものがディールブレーカーにならない、自分個人の成長を抑制する要因にならない心が開いた人たち。

だから、視野や考え方が狭いローカルなグループと世界どこでも誰とでもどんな仕事でもできるグループとで世界は2つに分かれているんです。

そして、後者のグループの方が圧倒的に富を蓄積していて、トラディショナルバウンドの人たちは貧乏になっているということですよね。この両者は全然会話が成立しません。

例えば、ワクチン注射一つにしても「ワクチン接種は危険なんじゃないか」といった誤った情報を何とも思わない人とか。これは情報格差と言ってもよいと思うのですが、そういうふうになってしまうわけです。

私が投資銀行に入ったときに上司に言われたことは、「ファンドマネージャーのところにセールスで訪問して彼らのデスクを見てごらん。デスクの上に証券会社のレポートが積みあがっているファンドマネージャーは大したことないよ。手玉に取りやすいラクな客はそういったやつらだ。」と。

逆に手ごわい客はどういう人かと上司に聞いてみたら、ゴミ箱に封も切らずに証券会社のレポートが捨てられているデスクの人間で、そういう連中は相場の読みも上手だから付き合うべき客だというふうに教わりました。

実際、それは本当に全くその通りだなと思いました。証券会社のレポートを利用して相場を考えているファンドマネージャーに大した人はいませんよね。