こんにちは、たつごん(@tatsugonblog)です。
今回は、住友林業や三井不動産といった大手ディベロッパーが次々と「木造高層ビル」の建築計画を表明していることについてお話していきます。
中には、地上350メートルにも及ぶ木造の超高層ビル計画があり、これは世界的にもトップレベルの建築構想だそうです。
そんなことが果たして可能なのか、木造高層ビルが注目されている理由についてまとめましたので、紹介していきたいと思います。
世界中で注目されている「木造高層ビル」
色々調べてみると、世界中でこの「木造高層ビル」建築というのが注目されているようです。
世界で計画、提案されている(された)木造高層ビルをいくつか紹介していきます。
①マリーナタワー(ギリシャ)
ギリシャでは、マリーナタワーという45階建て戸数200戸の住居ビルの建設が計画されています。
詳細の内容はまだ明らかにされていないようですが、環境に配慮されたタワーとして注目が集まっています。デザインが素敵です。
Marina Towerは5年以内の完成を目指しており、完成すれば、Marina Towerはギリシャで最も高く、地中海で最も高いビーチフロントのグリーンな高層ビルになる。(fabcross)
②リバー・ビーチ・タワー(アメリカ)
アメリカのシカゴで提案されている80階の木造超高層ビル計画。完成した場合は、アメリカで最も高い木造ビルになると言います。
ただ、こちらはまだ計画段階、建設すらされない可能性もあるらしく、いつ実現されるかは不透明とのことです。デザイン的にあまり木・緑って感じがしませんね!
③ミョーストーネット(ノルウェー)
これまでのものは木造高層ビルの建設計画・構想の話でしたが、こちらはすでに完成した木造高層ビルになります。
ノルウェーの田舎町に「ミョーストーネット」という約85m、18階建ての木造複合ビルになります。現状は世界で最も高い木造ビルとされています。
飲食店やオフィス、ホテル、短期滞在用アパートメントなどから成る複合施設だ。2019年の完成以来、世界中から視察者が訪れている。(本がひらく)
他にもオーストラリアで10階建て高さ32mの居住マンションやカナダで竣工した18階建て高さ58mの学生寮、オーストリアでは24階建て高さ84mの木造ビルが建設中など世界でどんどん進行中です。
日本で発表されている「木造高層ビル」計画
日本でも様々な「木造超高層ビル」計画が発表されています。
①高さ350m・地上70階建の超高層ビル計画(住友林業)
住友林業が発表した、地上350メートル、70階建てにも及ぶ高層ビル建築構想です。その名も、「W350プロジェクト」です。
このプロジェクトは、2041年までの実現を目指しており、それに向けて今は14階建ての木造ビル建築に向けた開発をまずは進めているとのことです。それにしても高さが凄い…。
②高さ70m・地上17階建の高層ビル計画(三井不動産・竹中工務店)
三井不動産と竹中工務店が計画している賃貸オフィスビルの木造高層ビル計画です。2023年着工、2025年竣工を目指すとしているとのこと。
建築資材の自給自足、森林資源と地域経済の持続可能な好循環の実現を目指す。また、建物の建築時のCO2削減にもつながるとし、同規模の一般的な鉄骨造オフィスビルとの比較で約20%削減効果を想定する。(Impress Watch)
どの木造高層ビルにおいても環境に配慮しているという点がプラスポイントとして挙げられていますね。
他にも、大林組が11階建ての木造高層ビルを建設中であったり、千葉県鎌ヶ谷市の東洋ハウジングも15階建ての木造賃貸マンションが建設される予定です。
このように日本含めて世界中で木造高層ビルが注目されているのにはどういったワケがあるのでしょうか。
いま「木造高層ビル」が注目されているワケ
木造高層ビルが注目されているワケですが、以下のように様々な理由・効果があるとされているようです。
- 断熱効果や吸熱効果が高い
- 二酸化炭素削減により地球温暖化防止につながる
- 木材が再生可能な資源のため森林保護にもつながる
- CLTなどの技術により高耐震性、高生産性を確保できる
- 良質な睡眠をもたらすなどのリラックス効果がある
といった、利点があるとのことです。
キーワードは「環境保護」という観点
木造高層建築のキーワードは、「環境保護」という点。
地球温暖化が深刻化してきていることを世界中の国々が危機を持ち始めたことで、改めて木の良さを再認識してきたことが木造建築が注目されているワケになります。
日本でも木材利用に関する法律が施行・規制緩和され、国単位で木造建築が促進されるようになりました。
2010年の『公共建築物等における木材利用の促進に関する法律』の施行を皮切りに、住宅以外にも多くの中大規模の建築計画に木が取り入れられています。近々では2018年から2019年にかけて建築基準法の一部改正がなされ、より木材使用の規制が緩和される道筋が整いました。(AllAbout)
主に環境保護といった観点から、世界的に「木造高層ビル」といった木造建築が注目され、続々とディベロッパーが計画を立てていることがわかりました。
今後もこのようなプロジェクトがますます増えていき、木造ビルやマンションが増えていく社会に期待が膨らみますね。
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今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。