投資初心者はこれがダメ！基本的な投資の考え方とリスクアジャステッドリターンについて

5000万円をSP500へ投資を考えています。一括投資はリスクが高いため、積み立て投資を考えています。この場合、どの程度のスパンで積み立てるのがいいでしょうか。

積み立てということはずっと長ければ長いほどいいのではないでしょうか。そして、今アップフロントで5000万円あるならば、時間差攻撃でちょっとずつ買っていくよりも早く投入した方がいいんじゃないですか？

もっと言えば、初心者ほどマーケットタイミングというものを心配するわけです。だけれども、マーケットタイミングよりも分散の方に注意を払ってください。

機関投資家に言わせれば、あるポートフォリオのリターンのほとんどを決定する決定要因はアセットアロケーションだというふうに言われています。分散投資、アセットアロケーションというものがパフォーマンスのほとんどを決めるんです。

そして、質問で言っていることは今全部行くべきか、後でチョロチョロ買うべきかということですよね。それは突き詰めて言えば、マーケットタイミングのことを質問しています。

マーケットタイミングの恐ろしさは、ポジション立てた後で下がったものは痛みを伴って失敗したと感じること以上に、そもそも投資をせずゲインを逃しちゃったリスクの方が遥かに歴史を紐解いてみれば大きいんです。

だから、みんな苦労しているんだと思います。投資のタイミングを後にずらすといいうことばかり考えている人が多いけれども、それは初心者に多い。負けるのが嫌だからという理由でアップサイドを取り逃しているわけだから、それは良くないと思うよ。

最近、米国株投資がイージーじゃなくなったように感じますけれども、今後5年のスパンだとBTCをロングした方がダウンサイドも小さく、アッパーが大きいSP500に投資するよりも魅力に感じています。

必ずしもその意見には賛成できません。確かにBTCはチャンスはあると思う。そして、目先の方向性は上だと思う。だけれども、あなたが取ろうとしているリスクは途方もないリスクを取ろうとしています。

米国株はミディアムリスク、ミディアムリターンですよ。BTCはウルトラハイリスク、ウルトラハイリターンなわけです。あなたが全部の投資資金を失ってしまってもよいという博打好きの人ならBTCの方が上値があるかと言われれば確かにそうかもしれないなと思います。

けれども、個人投資家のダメな点をはっきり言うとどっちが儲かるということばかりに拘泥してリスクを勘案した上でのリターン、つまりリスクアジャステッドリターンの発想がないところです。

だから、たまたま勝てば大勝利だけれども、それで人生棒に振ったというケースも出てくるかもしれない。歴史を振り返ってみれば、死屍累々な人がゴロゴロいますよね。例えば、ゲームストップのロビンフット族なんかは大損害を受けた人がいっぱいいます。

BTCは良いと思いますが、100%BTCに振っていくことは全然考えていません。僕自身のポートフォリオの中のクリプトの比率は3～5%くらいに抑えようと思っています。そういうボチボチのリターンでもいい、だけれども全体として負けないということを考えるべきだと思います。